Practice

statment
今回2つのシリーズが展示されています。
そのシリーズは今まで制作してきたものとは違って、完全には己翻訳機にはかけていませんし、うんこでもなければ天使でもありません。
私がただ”存在”というものに寄り添い、出現したものです。

<être> ”存在”を表す語の中で、響きと見た目だけで選んだフランス語。
ここでの3点の画面には描かれているもの以外に、ともすれば何か別の意味あいを与えるに十分なものが描かれているのですが、極力描かれているもの以外の意味を排除したく上下で分けるという画面作りを試みました。意味を与えないつもりで上下ハーフに切ってみたのですが(気づけばかなりな翻訳機能が働いてしまっていますが)、ハーフに切る事によって今現在、自身の中で存在と言うものの有り様が、空間、間の中でしか存在しないものなのだと改めて実感した次第です。
そしてこの間が少々気持ちの悪いものとなってしまったと感じるのは、基の技術力のなさと相まって、己コントロールの未熟さによるブレの露見かと。

<stage> 絵の具を幾層にも重ねて出現させた作品です。描く(重ねる)度に新しく存在し、ここに存在するものを見て、よく見る事をして、描いています。繰り返し、反復の中で見えたものをただ純粋に提示しています。ここでは5点展示してます。

2014 4.7~5.4  アリコ・ルージュ

 

étre 530x333mm キャンパス、油絵具、メディウム、ペンティングオイル、テレピン、ホワイトシッカチーフ 2014. 各¥45000

stage 204x204mm エゾマツ、キャンパス、油絵具、メディウム、ペンティングオイル、テレピン、ホワイトシッカチーフ 2014. 5点¥50000